高校時代の友人、ジンジンが21年ぶりの再会で9月8日夜遅く、ストックホルムに到着しました。迎えに行くと21年前と全く同じで、髪型だけが違っているジンジンが到着ロビーに姿を現し、私たちは高校時代と全く同じ声ではしゃいで駆け寄りました。
ジンジンとは同じクラスになったことはなかったのに、音楽の授業だけが一緒で、二人とも音楽をやっていたので、気の合う友達として、大学時代もごく親しくお付き合いをしていたのでした。 私は早くに結婚して赤ちゃんがいたジンジンが羨ましくてたまりませんでした。 お互いに音楽大学を目指していたのに、急に進路を変えて勉強に励みだしたジンジンも羨ましかったのを覚えています。 二人でしみじみ、あの時はねえ、と21年後に話すのもなんとも楽しいものでした。 でも賞味二日しかいないので何からストックホルムを見せてよいのか気ばかり焦るのでしたが、土曜日は子供を日本人学校へ連れて行きつつストックホルムの中心地に行けるので、第一日目は郊外のシゴテューナという可愛い町にお連れしました。 ここでは茶色の叔母さんというちょっと可愛いカフェテリアで食事をしました。 そのあと、ステーニンゲ宮殿というところに行きました。ドロットニング宮殿にも連れて行くはずが、時間がなくなってしまい、私が普段買い物をするスーパーに行きたいということで、そこを案内しました。 そのあと、謙がホッケーだったので、迎えに行くとき、少し早めに行ってホッケーを見ようといっていたのですが、さすがのジンジンも時差に負けて夕方、チラッと横になったら、寝てしまったようです。そうです。日本から来ると必ず、朝は結構早く目覚めるのですが、夕方になるととても眠くなるのです。 夕食には鮭を丸焼きにしました。ワインも飲んだりしたら、歌まで出てきました。 ピアノの部屋に行って、ちょうど私が日本から持ってきたイタリア歌曲の楽譜を出して、高校時代のようにジンジンの歌に私の伴奏で、21年ぶりにいや、もっとかな、いろいろうたってもらいました。 ジンジンは私はすっかり忘れていましたが、高校の昼のコンサートというので弾いたショパンのスケルツオに感動して自分もこんな曲が弾けるようになったらと思ったというし、私は私で、ジンジンの明るい感じの歌声が大好きで伴奏するのがとても楽しかったことや、あれだけ上手で、音楽を目指していたジンジンが突然方向転換し、また方向転換できる頭のよさに羨ましく思ったことなど話しました。 大学時代も、私の大学のピアノ練習室を予約して、私が遊び歩いている間にジンジンが私の代わりに練習したり、新婚家庭に遊びに行ったり、ミュージカルなど聴きに行ったり、ちょっとしゃれたレストランに行ったりしたことなど、走馬灯のように思い出して、二人で話しました。 翌日土曜日は子供達を日本人学校に送っていってから私がいつも行っている唯一の私の贅沢、ヴェーテカッテンという素敵なカフェテリアに行きました。そのあと、旧市街の方へ向かいつつ、市場、ノーベル賞の授賞式のあるコンサートホール、王宮などを見ました。結構観光客が多くて、写真を一緒に写してもらおうと思うと、いろいろな外国語で話していて、やっとスウェーデン人のカップルを見つけ、頼んで写してもらいました。中国人やロシア人が結構旅行をしていたようです。 旧市街はさすがに人出も多く、前日までの訪問先ではほとんど人に会うことも無く、どうして誰もいないの?とジンジンが不思議がるほどでした。 旧市街の石畳は本当にロマンチックです。1本、店の建ち並ぶ通りはたくさんの人でごった返していますが、このように、ちょっと小道に入ると人っ子一人いない、素敵な通りがたくさんあります。そして、現在もこのようなところに普通の人たちが生活しています。 私もスウェーデン語を習っているころ、この旧市街に住んでいる先生がいらして、私たち生徒をお宅まで案内してくれました。中には、石の暖炉があって、そのタイルが温まり、火を消した後も暖かいのだと説明していただいたことがありました。 子供達を迎えてからドロットニング宮殿に向かいました。王宮はストックホルムの中心地にあるのですが、王様が子供を育てる環境ではないから、と、郊外のドロットニングホルム宮殿に住居を構えたのでした。昔、お客様を御案内して中を見学したとき、建物の半分が王家の住居で、半分が博物館のようになっているのですが、図書館を見ているとき、ちょうどあちら側の扉が開いて、王様が何かの本を取りにいらしたことがありました。 ベルサイユ宮殿を小さくしたような、本当に素敵な所です。 夜には、パパの友人で整形外科のユリウスのお宅に呼ばれており、是非、私の友人も連れてくるように、といってくださっていたので、ジンジンにきくと、楽しみ、と言ってくれたので、ジンジンも連れてお呼ばれに行きました。 もう一家族もユリウスと同様、昔、うちの別荘のある島に同じように別荘を持っていらして、両親も一緒に楽しく過ごした思い出のたくさんある人たちです。 ユリウスはブルガリアのプロヴディフにもマンションを買ったので、この夏はブルガリアでも一緒に過ごしました。 ジンジンにはつまらないかな、と思いましたが、皆も英語を使ってくれたりして、会話もなんとなく出来て、ジンジンも明るい朗らかな性格なので、すっかり打ち解けて楽しんでくれたのが何よりでした。 ユリウスのお宅から帰る途中ではストックホルムの夜のドライヴをしました。 この場所は夜景のとてもきれいなところで、私の両親がはじめてストックホルムに来た時も、旦那様が案内したところでした。父も母もこの夜景には本当に感激していました。 この写真にすばらしい夜景が写らなかったのが残念ですが。。。 今朝は、8時半に家を出発して、ジンジンを空港まで送っていきました。 本当にあっという間の3日間。というより二日間でした。 こちらの人はみんな、日本人のこのようなスピード旅行にびっくりしていました。 でも、ジンジンが来てくれたおかげで、私も楽しいひと時を過ごし、懐かしい話もできて、気持ちがよくなりました。無事に日本までたどり着いてくれますように。
by obreykov
| 2005-09-12 05:51
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