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2005.10.18 私たちがいないと地球が止まっちゃう!

私の勤める文化学校(日本で言う市立の音楽教室のようなもの)はノルウェーの姉妹都市に招待されて、5月にはイヴや私を含めて言ってきましたし、9月には別のグループが行き歓待されました。今度はノルウェー、デンマーク、フィンランドの小学校の校長や教師、そして、音楽、文化学校の校長や教師もきました。
私の同僚はヴァイオリンの教師だけでなく、かなりな文化人なので、市の200年前に出来たクラスロー学校博物館のガイドもしています。市から頼まれてこのお客さん達のクラスロー学校のガイドをちょうど昨日することになり、ちょうどヴァイオリンの日だったので、午前のレッスンを休講にして二人で200年前の洋服を着て、コーヒーなども準備してお迎えしました。
その後はイヴの学校の校長先生がイヴたちの学校へ先生方を案内して、文化音楽学校関係の4名は私たちがヴァイオリンの午後のレッスンに連れて行きました。
普通の市立の小学校が文化学校からレッスンを購入してヴァイオリンを6歳児から1年生まで強制で授業の一部として習わせ、2年で選択にして、3年からは希望者が文化学校の生徒となりレッスンを受けるという形がとても面白かったようです。
この形は私の同僚であり、イヴやネディのヴァイオリンの先生と私が作り上げた形です。アメリカのスラム街でヴァイオリンを弾かせて成功させた本当にあった例をヒントにエヴァブリットという人がスウェーデンでもはじめたのを私たちも取り入れて独自のものも作り上げて来たのです。
その後はいくつかの学校でもこのレッスンを購入し、その伴奏は私がしているのですが、別の学校は2年3年のグループで、少し方法も違っています。
翌日は、現在ニッキィの学校の校長になっている、元エークバッカ小学校の校長の所に私がノルウェーとデンマークの文化学校の校長達を案内しました。この校長が、普通の市立の学校でヴァイオリン教育をはじめたきっかけや経済のやりくりなどを説明してくれました。皆満足してくれて、これで、私たちの学校が受けた恩が返せたな、と言う自己満足で、忙しさも吹っ飛びました。私の上司が、貴女は世界の天使よ、などと冗談っぽく言っていましたが、忙しくても、大変でも、誰かに満足してもらえると本当に遣り甲斐があるというものです。

その翌日は、またまた、大忙しで、日本人学校が30周年をむかえるに当たって、いろいろと準備をしなくてはなりません。
子供を学校においてから、係の保護者を集めて、相談したり、教頭先生と事務所に出向いて、講習をお願いした先生にお目にかかり、打ち合わせをしたり、私は教頭先生と車でストックホルム中をあちこち走り回っていました。
ニッキィは、ネディ達が受けているスケートのトレーナーの生徒役で借り出されており、学校が終わってからその足でパパにスケート場まで送ってもらい、夕方は私がつれに行き、考えてみたら、昼食も取っていないことに気が付き、スケート場のカフェテリアで、サンドイッチやら沢山食べてしまいました。

私の同僚も、日本人学校の教頭先生も、そして私も、ついつい一生懸命なりすぎて、自爆しそうになることが多々あります。つい、私たちがいないと運営がいきずまる様な気がして、まるで、自分達がいないと地球の回転さえ止まってしまうような錯覚に陥って頑張りすぎてしまうところは、本当に困った性格だと思います。
by obreykov | 2005-10-19 18:56
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