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2004.06.18 娘からの手紙

あっという間に6月も半ばをすぎてしまいました。先週の土曜日から始まったニッキィのフィギュアスケートの夏の特訓は、11時50分から始まって、中に休みの時間もたくさんあって、2時間の氷上の練習と1時間の陸上の練習がありました。普段のクラブでは女の子と一緒の部屋でしたが、ここでは、男の子は別の部屋をもらってしかも親は立ち入り禁止のため、末っ子で甘やかしてしまったニッキィも自分で靴を履いたり、体操の服に着替えたり出来るようになりました。
私も始めの何日かは一緒についていたのですが、同じグループの友達とも慣れ、またニッキィのクラブの友達も一人いたので、途中で私が家に帰っても良いというので、最後の氷での練習に間に合うように迎えに行くようにしました。かえって私がいないほうが友達と遊んで待ったりして良かったような気がします。スケート自体も随分上達しましたが、何よりも本人が自立できたような気がしました。謙やイヴのホッケーのようにチームスポーツではないけれどやはり同じグループの友達と一緒にいるのは楽しいようです。
でもお陰で私も夏休みになったら家を片して掃除をして、などと予定していたのにまたまた腰を据えて片づけをしたり出来ませんでした。
ニッキィは良いトレーナーに巡り合えて、本当に上達しました。スケート靴の世話からしてくれます。休み時間などにトレーナーにそんな話しをするとネディはとても良いものを持っているのに、残念だったとおっしゃいました。でも、トレーナーになるための講習の時、本当に上手だったので、ネディが日本から戻ったらもっと上のクラスのトレーナーの講習に行かせたり、スケート自体もいろいろ助けたい、とおっしゃってくれました。

さて、そのネディからはじめて手紙が届きました。月曜日に私は頭痛がして家に戻るとそのままバタンキューと横になっておりましたが、サッカーから帰ってきた謙がネディから手紙が来ているよ、と言ったら頭のいたいのも吹っ飛んで皆で手紙を読みました。それぞれの弟たちにはスウェーデン語で、パパにはブルガリア語で私には日本語で書いてありました。
メールで便利になってしまったこのごろですが、やっぱりこうして郵便でくる手紙ほど嬉しいものはありませんでした。
私たちのわがままで東京に行こうと言ってネディを怒らせてから邪魔をしないように、出来るだけこちらからメールも出さないようにと気をつけていたのでした。
でもネディも元気そうで、楽しそうな学校生活、ホームステイ先の家族もとても良いかた達ばかりで、楽しく暮らしている様子、そんな色々なことが書かれていて私は本当に安心しました。
パパ宛ての手紙は文字が小さいので良く読めないからと私が読んであげましたが、それはそれは、どんなにネディにとってパパが良いパパであるかなどが書かれており、私のほうが嬉しくて涙が出るほどでした。
イヴとニッキィ宛ての手紙には最初に自分で読むようにと書いてあり、二人とも一生懸命読んではいましたが、もたもた読んでいると意味が良く分からなくなってしまったりしていたので、私が読んであげました。それぞれの弟たちに本当によく書けている心のこもった手紙でした。謙の手紙も見せて、と言うと、謙は、姉弟の秘密だから見せられないと言ってとうとう見せてくれませんでした。
運動会も楽しかったようで、ネディも結構活躍できたようでした。後で日本のお母さんからもメールを頂き、ネディが代表で表彰されたりもしたようでした。
また部活には剣道部を選んだようですが、はじめて竹刀を持たせてもらったり、先輩の試合を見にいく予定だったり、本当に学校生活を十分にエンジョイしている様子が分かりました。
日本に行くのにネディには合わないという話しをするとスウェーデン人にはとても理解が出来ない様子ですが、私にはネディが留学中には私たちに会いたくないという気持ちが良く分かります。謙もそれをよく理解したからもう東京へ行きたいとは言わなくなったのだと思います。

今はサッカーのヨーロッパ大会です。先日はスウェーデン対ブルガリアで謙の友達がうちに集まって皆でテレビを見ておりました。うちはどちらを応援してもよかったのですが、今回のブルガリアはどうも良い選手がいないのかストイチコフの時代とは違って何と5対0で負けてしまいました。
今日は別の友達の家に集まってスウェーデン対イタリアを見ているようです。
謙はまだサッカーの練習に行っているようですが、イヴたちは水曜日に一応夏休み前の練習が最後の日で親も一緒の親子試合をしましたが、私がニッキィとスケートに行っていたし、パパは仕事があったしで、ちょうどホッケーの陸上練習に行く謙に一緒に自転車で連れていってもらいました。
可哀相にこういうしわ寄せはいつもイヴにきてしまいます。でも、その後ピクニックだったので、ニッキィと二人でお弁当を持って駆けつけました。幸い良い天気で、サンドイッチと鶏のから揚げを持っていったら、近くに座っていた子供たちに鶏のから揚げを味見させてくれといわれ、美味しい美味しいと誉められました。
かっぱ巻やカニ足の細巻などもスウェーデン人は美味しいというようですし、謙の友達はポテトコロッケが大好物です。
私もやっぱり日本の味が一番美味しいような気がします。もうすぐ日本へ行けるかと思うと嬉しくなります。

今日はニッキィのスケートが休みなので、男の子達と街まで出て、日本へのおみやげを買いに行きました。よく母とも行ったスウェーデンの土産物屋さんで、絵美子?と声をかけられそうよと振り向くと何と昔スウェーデンに住んでいて今はカナダに住んでいる友達ではありませんか!
ブルガリアの人なのでブルガリアに帰る時はスウェーデンによったりしていたけれど私たちがブルガリアに行っていたり、あちらの家族がブルガリアに来た時は私たちが海へ行っていたりと、いつも行き違いになって会えずにいたのでした。私がスウェーデンにきた当時は赤ちゃんだったドンという男の子ももう恋人までいる大人になってしまったのです。小さいころネディをお嫁さんにすると言っていたので今でもうちのお嫁さんによろしく、などと言っていました。あちらもネディが一人で日本に勉強に行っているなんて信じられない様子でした。本当に時の流れの速さを感じました。

さて、明日からまたニッキィのスケートが1週間あります。トレーナーのカタリーナがニッキィに、アクセルやトーロープが出来るようになったことをネディに言ったらネディは悔しがるわよ、と言ってウインクするとニッキィも嬉しそうでした。
こんなにスケート人口が多いのに世界大会で上位を占めないスウェーデンは何が足りないのでしょう? 日本も今はスケートの大会では沢山の選手が活躍していますが、日本などは金持ちのエリートしかスケートの選手になれないのでしょうか?
by obreykov | 2004-06-19 05:47
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